2011年8月20日土曜日

ブラックバスが釣れました

久々の釣り関連での更新です。


ブラックバスが釣れました。
潮来市の利根川支流のとある河川。


田舎の方は震災の爪痕が未だ濃く、こんなロケーション。


ここ数年、全然釣れてなかったので、
「釣るのが難しい魚種を釣った」という達成感が
強いです。嬉しい。

釣りにあまり興味のない方は、ブラックバスに良いイメージを
持っていない傾向がありますので、解説と言い訳をば。

15年前くらいに、ブラックバス釣りが大きなブームになり、
それまでおっさんの遊びだった釣りがスポーツフィッシングとして
産業的にも大きな変化がありました。

それに伴い、魚食傾向の強い外来魚が持ち込まれることによる
生態系への影響が騒がれるようになりました。
釣りに興味がなく、ブラックバスに良くないイメージの
ある方はこの辺の騒動が根っこにあるのでしょう。

生態系への影響は否定しません。しかしながら、ブラックバスに
対する各方面の考え方は大きく変化しています。

・そもそも、今はブラックバスがとても減っている

一部湖沼では依然猛威を振るっているらしいですが、ここ
5年ほどはブラックバスを釣ってた多くの人がこぞって他の釣りに
転向してしまいました。
続けてる人も、私含めて、他の釣りと合わせてちょいちょい
やってる程度です。


・外来の魚食性水生生物というなら、もっと影響のあるものが多い

ブルーギル、アメリカナマズ、ペヘレイ、アメリカザリガニ、
ウシガエル、雷魚など。
霞ヶ浦水系で言うと、ここ数年はアメリカナマズが恐ろしいほど
増えています。
匂いのあるもの(エサでもルアーでも)をつけて投げれば
すっごい簡単に釣れます。
雨上がりに堤防降りたら打ち上げられた多数アメリカナマズが
腐ってカラスにつつかれてたり。
きっと昔はブラックバスがこんな感じだったんだろうなと思います。

あと、鯉もニジマスも魚食性の外来魚ですよ。
外来ではないものの、鮎もヘラブナも琵琶湖原産のものを
釣り人が見境なく他水系に移植しまくって日本全土に広がった
経緯もあります。


・淡水系漁業従事者への影響

他はあまり詳しくないのですが、霞ヶ浦水系に関しては、
漁師さんが網にかかったブラックバスはあちこちに出来た
ブラックバス釣り堀に卸して小金を稼いでいたという話です。
もっとも、ブラックバスは最近網にかからなくなってる
らしいですが。
数年前の鯉ヘルペスの時には鯉の養殖業者さんがブラックバス
産業に流れたなんて話も聞きます。


・他の釣り人(鯉やヘラブナなど)との関係

歩きまわって投げまくるスタイルのバスフィッシングは、
一箇所に留まって釣る従来の釣り人と相性が悪く、しばしば
釣り場でのトラブルが発生していました。
また、障害物まわりに隠れる性向があるバスを釣る際には、
他の釣りに比べて根がかり(針が障害物に引っかかること)が
多く、水中に針やワーム等のゴミを残すことが多いです。
(空き缶とかビニールを捨てる系のマナーの悪さについては、
バス釣りに限らないし釣りにすら限らない家電の不法投棄
なんかもあるので、ここではひとまず扱いません)
ただ、これらの「マナーの悪さ」って、多くの若い人が
入ってきた事による弊害であって、過疎化して落ちぶれる
趣味産業を救った裏の側面でもあります。
釣具メーカーや釣具屋が繁盛したので、流行した一時期、
業界全体にはむしろ好影響だったと思います。



そんなこんなで、今ではもうブラックバスを悪者扱い
しているのって、15年前の情報を更新していない、釣りに
興味のない人が多いんです。
漁業関係者や釣り業界、加えて観光業界はもう少し
ブラックバスの地位向上を訴える必要があると思うのですが、
何分皆昔のトラウマを引きずっているようで・・・。

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