2010年2月21日日曜日

書きたいことが多いのに「忙しいから」と後回しに

仕事と例大祭の原稿が忙しくて後回しにしていたけど、
取り急ぎ書いておかなきゃいけないこと。
後日補足する予定です。


自分の主張の核になる部分は、

・労働はどうあるべきか
・オタクが社会とコミットするというのはどうあるべきか

の二点だと思ってます。

「働きたくないでござる」系の愚痴は前者、
「こういうコミュニティがあればいいのに」系の
雑談は後者という括り。
「コミットする」というのは、「関わる」「参加する」と
いうイメージだけど、もちょっと踏み込んで「互いに認め合う」
という意味合いで。

あと、「自分はライターとかブロガーとかそういうものに
なりたいと思っているのだけど、現状では思想的バックグラウンドとか
文章力とか自己プロデュース能力とかそういうのが圧倒的に
足りてなくてワナビが吠えてるだけになってる」ことについてとか
私自身のことについては、両方に関わることなのだけど。


(前者について書いておきたいこと)

朝までニコニコ生激論 テーマ『ベーシック・インカム(キリッ』
観ました。
後日動画配信の形で公開されるようなので、プレミアム会員以外の
方はそちらをお待ちください。

ベーシックインカムを「共産主義だ」と言って否定するのは
あまりに浅はかだ、と切り捨てたい気持ちは解るけれど、
それだけ一般の人は社会システムについて無理解で、かつ
旧ソ連や中国、北朝鮮に対して強いネガティブな感情を
持っているんですよね。「まかり間違ってもあんなふうには
絶対になりたくない。ベーシックインカムってその辺本当に
大丈夫なの?」と。こうした人をどう説得するか。

そして、理解した上で「共産主義だ」と煽ってる人が
紛れ込んでいる。
こうした人は、ベーシックインカムが実現したら不利益を
被る人、天下りが約束されている官僚や企業の重鎮、あと
年金生活者や、不正に生活保護を受けている人だと思う。
こうした人をどうやって味方につけるか。

「ベーシックインカムはいいものなんですよ、みんな
賛成ですね?」ってところからスタートしちゃってるので、
いきなり細部の調整になっちゃってるけど、
「どうやって実現するか」の手法をもっと踏み込んで欲しい。
官僚や既得権益層に対して、お金を出して引退して頂く、と
いうゴールデンパラシュートの話とか。

考えてみれば、ここにいる面子が全員「本気でお金を稼ぐ
姿勢」になれば、数百人に擬似ベーシックインカムとして
給料出す会社を作れるんじゃないか。
取り急ぎ、その会社への入社資格は「ニコニコとかで
面白いことしてる」にして。
それって昔のアメリカのヒッピー文化にちょっと似てるなあ。


(後者について書いておきたいこと)
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が、色々な点で非常に
示唆的なのだけど、言いたいことがどうも散漫になってしまって。

この話において主人公と妹は、ある意味「お互い好きで好きで
仕方ない」関係なのだけど、それでもその気持ちは「恋愛」でなく
「家族愛」なのだ、ということ。
もう一人のヒロイン、主人公の幼なじみの位置付けは
「とても家族に近いけど、社会的には恋愛寄り」であり、
でもこれを恋愛と意識しちゃうと、「妹だって、兄以外の男と
恋愛する」というのが社会的に自然な流れになってしまう。

このキャラ達が将来どうなるか、というのを考えると、
主人公はきっと幼なじみとくっつくだろう。
妹は、なんだかんだ言って、上手いこと良い男を見つけると思う。
結局上手くいくんじゃん、と思いきや、どうにも救われないのが
一人いるんです。

妹の友達で、主人公にとってはもう一人の妹、というような存在に
なってしまっている娘さんがいて、この子が主人公に執着してしまった
ために、逆に「誰にも救えない」ことになってしまうんじゃないか。
ストーリーとして綺麗にまとめるなら、小説家なり漫画家なりで
職業的満足を得て、主人公を想いながら一人で生きていく、というのが
妥協点だったんだろうけど、3巻ではそれすら否定して、
「突出した才能がない人間には悲惨な末路しかない、しかしこれを
如何に救うか?」という問いかけを出してしまっている。

携帯小説なら、きっと幼馴染を交通事故死させて、主人公と
その娘をくっつけるってのもアリだったんだろうけど。

人が社会にコミットする際には、「家族」というのが割と
重要になってくるのだけど、その家族制度が現状上手くいって
ないんじゃないの?という話につなげたい。


妹の恋人、という話では「With You」の乃絵美の話なんかが
有名どころなんでしょうけど、妹がロクデナシとくっつく、
ってのは兄にとっては最強の鬱エピソードだと思うんです。

ついでに乃絵美と髪型繋がりで「こみっくパーティー」の
瑞希については、自分らを卑下して煽る存在が屈服する、
という構図の、ものすごく嫌なエピソードだったなあと。


話が逸れましたが、「個人が社会へコミットする際の、
家族の役割」というテーマについては、閉工房例大祭新刊
「やまびこさま、よぶこさま」で扱ってたりするので、
よろしければよろしくお願いします。


・・・宣伝とか自己主張とかが醜いというのは解ってるんですが、
私としても不特定多数の誰かに自分を認めて貰いたくて
仕方ないんです。ブログにしても同人誌にしても、承認欲求が
コンテンツ制作意欲の原動なので、ご理解頂きたいと思います。

2010年2月11日木曜日

2010冬アニメ期待度

一ヶ月くらいしてから感想を出すのが
俺のジャスティス。
3話くらいまで観ないと評価できないよねー。
あと、「ハートキャッチプリキュア」と「刀語」も
あったし。

◇前期より継続
「とある科学の超電磁砲」
「こばと」
「テガミバチ」

○視聴中
「ひだまりスケッチ×☆☆☆」
 ~安定株。シャフト大丈夫か。

「ダンスインザヴァンパイアバンド」
 ~スタンダードな面白さ、という感じかな。
  シャフト大丈夫か。

「バカとテストと召喚獣」
 ~原作ファンとしては色々思うところが
  あるけど、アニメ単体としては悪くないか。

「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」
 ~今後の方向性次第、かなあ。日常ものになるなら無難、
  戦争ものになるなら賛否ありそう。あと、OP曲が素晴らしい。

「れでぃ×ばと!」
 ~能天気エロコメ。最初どうなるかと思ったけど、
  蓋を開けてみたら割と良作。

「はなまる幼稚園」
 ~主人公がちょっとダメ人間。周囲の脳天気さに
  救われてる感じ。一歩間違うと痛くなる。

「おおかみかくし」
 ~話が進まない。引っ張りすぎ。

「ちゅーぶら!!」
 ~下着ネタはいいけど、ファンタジーと現実の境がブレすぎ。
  常識的な人間が不在。ギャグにしては面白みが薄い。

「ハートキャッチプリキュア」
 ~どれみ好きだった私としては超期待。
  シリーズディレクターが長峯達也氏というのも嬉しい。

「刀語」
 ~現時点ではなかなか面白そうじゃ?という感じ。
  でも、月一はちょっとキツいなあ。

●切った
「おまもりひまり」
 ~エロはいいんだけど、逃げ腰の主人公と暴走幼馴染に
  ちょっと苛々する。

「聖痕のクェイサー」
 ~エロはいいんだけど、放送でストーリーが分からないものを
  流してどうする。

「デュラララ!!」
 ~うーん、1話見て、何が面白いのかよく解りませんでした。
  ・・・と言うと萌え豚扱い受けそうだけど。


(以下雑感)

最近ようやく気づいたんだけど、「ヘタレ主人公でも別に気にしない」
タイプの人って結構多いみたいですね。
私はヘタレ主人公見るとイライラしてダメなタイプなので、
なんでこんなヘタレが主人公なんだ、作者解ってねーなとか
あたかも自分がアニメファン代表であるかのように偉そうに考えてました。

「ヘタレ主人公の方が好ましい」という人は少な目だとは思いますが、
シナリオ的に「ヒロインがいっぱい」の構図を作り出すために
ヘタレ主人公の方がヒロインを動かしやすいということ
なのでしょう。「ヒロインがいっぱい」自体は私も好きだし。

まあ、各々自分の中のヘタレ部分を嫌悪するか許容するかって
違いなんでしょうかね。そこをもってアニメの評価眼がどうこう
いうわけではないとは思いますが、マジョリティ/マイノリティの
境界を見定めるのもファンパワーのひとつなんじゃないかと。

2010年2月9日火曜日

同人作家の自意識の話と正当な評価活動について

厨二病に限らず、人は割と「正しい自己評価」が
できないものです。だから、不安になって「俺って
どう?」ってのを他人から聞きたがる。

見慣れてるから気付かなかったけど、自分で思ってるより
自分は不細工だったり、逆に顔はそんなに悪くなかったり。
親切のつもりがウザかったり、コミュニケートできてる
つもりが互いに不満だらけだったりと。

で、まあここから同人作家のメンタリティの話。

ある時、同人作家さん二人の会話を横で聞いていたら、
「俺の今回の本はこういう感じで」
「そうか、俺はむしろこういうのを描きたくて」
「まあ、俺も前の本でこういう事をやってたから」
「うーん、俺は多分こういう方向でいきたいんで」
という感じで、互いに自分の事しか話してなかった
なんてことがありまして。
スゲエ、これでこの人達会話してる気になってるんだ、と
むしろ感心してしまいました。

他人から評価して欲しいというのは誰しも思うのですが、
だからといって他人を評価する、というのはそれなりに
厄介ごとを背負うというリスクがあったりします。
関係を築く上では必要なことではあるのですが、まあ
基本的には良い点を指摘して、「指摘されない点が要改善
なんだよ、空気読んで察してね」という感じが一般的かなあ。

こと漫画に関しては、絵柄の方向性を見定めて、そこに向かって
精進する必要があるよね、なんてのは誰にでも当てはまるし、
ストーリーに関しても「テーマとかメッセージをもっと前面に
押し出す感じにするといいんじゃないかな」とか言っておけば
アドバイスとして成立しちゃうわけです。

だから、同人作家さんと話をする時は、「俺はこうだ」とか
「俺ってどうよ?」じゃなく、

「あなたの絵は私は好ましいと思うけど、時々顔立ちが
上手く定まらない絵があるので、一コマ一コマ丁寧に
描くのを心がけるともっと良くなると思う。
話も、笑いなり泣きなり萌えなり、表現にセンスがあるなと
思うけど、『考えさせる』のではなくてストレートに表現したい事を
描いちゃった方がキャッチーでいいんじゃないかと思うところもある。
だから、厳しく見れば至らない部分が目につくかもしれないけど、
それは伸びシロがある、ということでもあるので頑張って欲しい」

・・・とか言えば、誰にでも当てはまるし、誰でも「そうか、頑張る!」
ってなるんじゃないかな。プロでやってけるくらいのレベルの人だったら
「そんな編集者みたいに抽象的な事言われてもわかんねーよ」って
なるかも知れないけど。

時にははっきりダメな点を指摘してあげたほうがその人のために
なることもあるんだろうけど、指摘する側と相手の先々の
人間関係を考えるとなかなか言えないよね。
自分の事は置いといて、相手のために批評してあげる、なんてのは
匿名での無責任な攻撃か、編集者さんみたいなある意味指導の
プロって立場じゃないと。

虎とかメロンがアフィリエイト始めたら、同人誌全般に割と正統な
批評するサイトとか出てくるかも。ちゅか、それ俺がやってみたい。
現状って、ちゃんと同人誌の批評をするインセンティブがないのよね。
2ちゃんねるで好きな作家をプッシュするか、気に入らない作家を
叩くか、くらいしか。ウチみたいな規模の小さなサークルは
褒められないし叩かれないので、売り上げと自己判断でしか
出来不出来が解らない。まあ、結局私も、「俺ってどう?」と
いうのが聞きたいだけなんですけどね。