2009年10月3日土曜日

「ノーマーク爆牌党」の話

麻雀漫画といえば、「哭きの竜」「天」が
有名で、最近では「咲-saki-」ですね。

でも、作品がメジャーになってしまうと、
麻雀という競技特有の、ルールの複雑さや
既存戦略のあり方について、一般読者が
ついてこれなくなってしまうのです。

アニメの「咲」では闘牌シーンがやたら
少なかったりしたのは、そういう事
なんだろうなと。

天にしても竜にしても、きっと同様の
悩みはあったのだと思われ、
福本先生も能條先生も、やがては
人間ドラマに重きを置くようになります。

片山まさゆきは、「ぎゅわんぶらあ自己中心派」
「スーパーヅガン」で、『麻雀以外のところからの
面白さ』からスタートした作家であったのが、
やがてプロ雀士との交流で、理論構築について
考える方向に向かうことになります。

その集大成が「ノーマーク爆牌党」だったのかなと。
当時、麻雀漫画を割と読んでいた私は、前半の
オカルト対デジタルの構造あたりで投げ出した
覚えがあるのですが、後年改めて読んでみたら、
とても重厚な勝負物としてのエンターテインメントに
なっていて驚きました。

・・・とはいえ、やっぱり売れなかったようで、
もうこういう漫画は産まれないんだろうな、と
考えて寂しくなったりします。

時々コミックを引っ張り出して読んで、麻雀したくなって
ネット麻雀とか打って、完全に棒テン即リー推奨の
東風戦が主流になっててがっかりしたり。
やっぱ有料ものの方がしっかり打てるのかなあ、でも
金の問題というよりも時間の問題で、そこまで沢山
打てるわけでもないしな、と悩み中。

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