2009年8月19日水曜日

「だから言ったのに!」と「ざまあみろ!」

成功者の事例ばかりもてはやされて、失敗に学ばない傾向について。


日本海軍 400時間の証言@Joe's Labo

まあ、終わった後で「この人たちが正しかった」と言うのは簡単ながら、
正しかった本人達は否定されて悔しかっただろうし、自分を否定した
人たちが失敗して溜飲が下りた面もあると思うんですよ。
戦争だから、無念を抱えたまま亡くなってしまったかもしれないし、
溜飲が下がったって決して自分には何も利益はなかっただろうし。

では、我々は何を基準に行動するかしないか判断すればいいのか?
年寄りは、あまりに実績を重視しすぎる面があると思います。
一度たまたま成功したら、二度目以降は「成功者の意見」をとても
重視します。それが、運が良かっただけだとしても。

逆に、若い人は他人の実績を全く重視しません。自分の経験は割と
重要視するんですけどね。これは、年功序列的・既得権益的な
社会への反発なのでは、と深読みしてみたり。

割と単純に考えれば、成功者ばかりにスポットが当たって、成功者
視点での「成功する秘訣」だけを聞いて、失敗者による
「失敗した理由」を聞かないと、誰しも自分は成功するに違いない、と
いう傲慢な考えを持つものです。

人それぞれ、感覚重視、経験重視、理論重視と、どこに重きを置くか
バラけるのはいいんですが、どいつもこいつも他人の意見を
聞かないのも問題なんですよね。

あとは、意地とかこだわりとか。
私は、前回の自民党総裁選で麻生を支持しました。だから、麻生が
総理になってもいい結果が出ていない現状、しかし、あまり麻生を
責められず、「周囲のサポートが足りないんじゃないか」とか
「麻生ばかりが悪いわけではない」というように、「麻生を支持した
自分」を擁護する行動に出てしまいます。

こういう意地って、何が厄介かって、他人に「この人は一度麻生を
支持すると言った手前、引くに引けず麻生を庇わざるを
得ないのだな」と伝わらないことなんですよね。
「何で未だに麻生支持してんだよ?何考えてんの?」って思われる。
私の場合は麻生でしたが、多くの人は小泉の方でそういうことに
なってるんじゃないかな。

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